キャブセッティングをするにあたり各部品の名称&役割を知らないと始まりません。
例えば『#100』と表記されている場合は100番と読みます。
ジェットを大きくすることを番手(番数)を上げる、小さくすることを番手(番数)を下げるといいます。
大きく分けて下記部品があります。
上記のようなセッティングパーツがあり、ご自身でセッティングを行うときには最低限の覚えておくとよいです。
濃い症状や薄い症状をエンジン音や体感でわかるにはかなりの数をこなさないとできません。
一般的には点火プラグを見ることが多いです。
最初はみんな初心者なのでわからないことはMCKまでお尋ね下さい。
各メーカーのキャブレター部品も販売・取付け・交換・O/Hなどをしております。
スロットル開度 | 状態 | 濃 / 薄 | 対処方法 |
---|---|---|---|
全開 | 息つき, ノッキング, オーバーヒート | 薄 | MJを大きくする |
全開 | 頭打ち, ぼこつき, パワー不足 | 濃 | MJを小さくする |
1/4~3/4 | 息つき, ノッキング, 失速 | 薄 | クリップ段数を下げる |
1/4~3/4 | もたつき, ぼこつき, 加速不良 | 濃 | クリップ段数を上げる |
1/8~1/2 | 息つき, ノッキング, 失速 | 薄 |
NJを大きくする JNのストレート径を細くする |
1/8~1/2 | もたつき, ぼこつき, 加速不良 | 濃 |
NJを小さくする JNのストレート径を太くする |
アイドリング | 回転不安定 | 薄 |
PJを大きくする PSを戻す |
アイドリング | 黒煙が出る, 音が鈍い, しばらくするとエンスト | 濃 |
PJを小さくする PSをを締め込む |
急閉時 |
アフタ・バーン 回転戻りが悪い |
薄 |
PJを大きくする PSを戻す |
基本的なセッティング方法は上記と同じで、種類も"Single • Twin • Mulch"などがあります。
代表的なキャブレターは
Racing Carburetorは一般に使用されているよりシビアなセッティングが可能ですが、それに伴い知識と経験も求められます。
セッティングパーツは下記のようなものがあります。
全開付近の濃度を調整
プライマリー式の場合、メインネージェットは効きが鈍いので通常は変更することはあまりない
1/8開度から1/4開度付近の混合気の調整
1/4開度から1/2開度付近の混合気の調整
緩いテーパーのものでは全開付近の濃度まで影響する
1/2開度付近のみを変えたい時はメインジェット組み合わせて交換
ジェットニードルの段階変更と同じ
オリジナルのニードルではクリップの段数調整範囲を超えてしまう場合、切り上り違いのニードルを使用
スロー系全体に影響
スロージェット同様にアイドリングから1/4開度付近まで影響
パイロットスクリューはアイドル開度付近のみに守備範囲が限られる
可変エアージェット構造なのでスローエアージェット変更と同じ聞き方
通常は標準で使用する
油面の高低でメイン系の麺料の出始を若干変化させる特性を利用、加速状態や全開低速等の過度応答特性を変える
調整量は基準値±2mmの範囲内にする
アイドル開度から吐出するように調整するとアイドル回転が不安定になることがある
1/8~1/4開度で吐出が扱い易い