オイル交換について

バイク屋・自動車屋・ガソリンスタンドなどでよく『オイル交換は如何ですか?』と声を掛けられたことはないですか?
オイル交換はMaintenance作業のうちの一つです。

なぜオイル交換が必要なのか?

何故、オイル交換が必要なのでしょうか?
エンジンオイルは使用するにつれて「すす・酸化物」,「熱」,「ブローバイガスの混入」などによって、とても汚れ、劣化していきます。
また使用していなくても空気に触れることによって酸化し劣化します。
エンジンオイルを劣化させる要因として『油温』があります。
エンジンオイルの温度は高すぎても低すぎても良くありません。
適正温度は90℃~120℃と言われています。
エンジンオイル交換を怠るとオイルの効果も低下し、エンジンオイル本来の性能が発揮できなくなっていきます。
その為エンジンオイル交換が必要になります。
オイル交換の目安は半年~1年に1回や走行距離で1,000Km~3,000Kmで交換お奨めしております。
オイルのグレードによっても異なりますので詳しくはお気軽に当店までお尋ね下さい。

エンジンオイルの役割って?

バイクには4サイクルエンジンとと2サイクルエンジンがあります。
4サイクルエンジンオイルの役割とは: "潤滑・密封・冷却・洗浄・防錆" etcが主な役割です。

4cycle

潤滑 エンジン内部ではピストン・ピストンリングを始めクランクシャフト・カムシャフトなどが1分間に数百~数千回転の高速運動をします。
そのために生じる金属同士の摩耗や焼き付きなどを軽減するため、エンジンオイルで潤滑させています。
密封 シリンダーとピストンリングは、完全に密着しているのではなく、わずかな隙間があるのでピストン運動を保持する役割があります。
気密が不十分だと燃焼によって作られたエネルギーが隙間から逃げてしまいパワーロス・ブローバイガス排出の原因にもなります。
エンジンが古い場合、数多くのピストン運動によって、シリンダーやピストンリングが摩耗していて、このクリアランスが広い傾向にあります。
その場合には、頻繁に粘度の高い新しいエンジンオイルに交換したり、エンジンのO/Hを施すことで、密封効果を維持することができます。
冷却 エンジン各部は燃焼や摩擦により、かなり高温な状態になっています。
エンジンオイルには、高熱を冷却する役割もあります。
エンジン各部を回り熱を吸収したオイルは、オイルパンに戻り冷却されます。
高速走行を目的とした高回転型エンジンの温度はより高温になります。
そのようなエンジンの場合、空冷式,又は水冷式の「オイルクーラー」を取り付ける場合もあります。
洗浄 エンジンは燃焼や回転運動によって、様々な汚れが発生します。
この汚れが溜まると、エンジンの性能を低下させるだけでなく、エンジンの寿命の低下にも影響します。
エンジンオイルには、これらの汚れが特定の場所に留まらないように自ら汚れを吸着したり、分散することも重要な役割となっています。
エンジンオイルが黒く汚れていくことは、洗浄作用が正常に行なわれています。
但し、汚れを取り込む量には限界があるために、一定期間使用したエンジンオイルは交換が必要です。
防錆 エンジン内は燃焼の熱によって、とても高温な状態になっています。
そのため、外との温度差などにより水分が発生しやすく、錆の発生原因にもなっています。
この錆はエンジン性能を低下させるだけでなく、エンジンの寿命を短くする原因の一つになっており、エンジンオイルは、これらの錆の発生を予防することも重要な役割の一つとなっています。

バイクにとってエンジンはとても重要なパーツで、人間に例えれば『心臓』にあたります。
心臓は血液がないと機能しませんが、エンジンは『エンジンオイル』が無いと全く機能しません。
4サイクルエンジンのエンジンオイルはエンジン下部に取り付けられている『オイルパン』というオイルを溜めておく容器に入っていて、それを『オイルポンプ』でくみ上げてエンジン各所に送られます。
エンジンオイルやオイルフィルターの交換を怠るとエンジン自体が損傷してしまい、修理費用が高額になる可能性があるので注意が必要です。

2cycle

2サイクルエンジンの場合はトランスミッション・クラッチ周りを潤滑させるミッションオイルとエンジンオイルは別になってます。
分離式と混合式があります。
一般に使用されているのは分離式です。
レース用エンジンなどは混合式が使用することが多いです。
エンジンオイルはオイルタンクが別にあり、インテークマニーホールドやキャブレターなどで混合気と混ざりエンジンへ送られます。
2サイクル専用エンジンオイルがあります。
クランクシャフト・シリンダー・ピストン一式部品etcはこの混合気で潤滑させてます。
ミッションオイルは4サイクルのエンジンオイルと同じような仕事をしますが、交換時には真っ黒にはなりません。
クランクシャフトと別の部屋にあるからなんです。